毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【マーチS(中山のダート傾向)】
土曜の中山は雨が降る時間帯も多く、ダートは良馬場でスタートしたが、7R終了後の午後1時35分に稍重に変更。そのまま、最終12Rまで稍重で施行された。見た目にも湿って走りやすそうなダートコンディション。
ただ、マーチSと同じダート1800mは6R・3歳500万下(この時点では良馬場)が最後で、早めに抜け出して勝ったハヤヤッコは1分54秒3。ハヤヤッコの前走500万下2着時が同舞台(稍重)で1分54秒5なので、この段階では極端な高速馬場といえず、多少時計が出る程度。
古馬準オープンの10R・春風S(ダート1200m)を勝ったアシャカダイキは4コーナー11番手から一気で1分10秒6と速い決着。前傾ラップになりやすい1200m戦だと、差しはやはり届く。
日曜の船橋市の予報は晴れ、降水確率0%で雨の心配はなさそう。ただ最高気温13度と低めで乾きは遅く、良馬場に回復しても、水分を含んだ状況は続く。マーチSは速ければ1分51秒台。前4年同様、1分52秒台の決着が濃厚か。
過去5年では「最終4コーナーで3番手以内の馬」が4頭優勝。マーチSは乱ペースが考えにくく、Mペース想定。前も止まりにくい設定とみれば、今年も勝ち馬は「逃げ、好位勢」から出そうだが…。