悔しい思いをしてきた。管理馬でG1(J・G1を含む)2着は4度を数える。皐月賞に送り出すのは
クリノガウディー。藤沢則雄調教師(64)=栗東=にとって初の牡馬クラシック挑戦になる。
 05年中山グランドJの
チアズシャイニングは豪州馬
カラジにVを阻まれた。その後、06、07年と3連覇する豪州チャンピオンが相手だったから、運がなかった。
 2度目は京都で行われた06年宝塚記念のナリタセンチュリー。「ウチのは京都で重賞2勝していて期待したんだ。“ディープインパクトは出ないんじゃないか”っていう話も聞いていたから。そしたら、ディープも出走して…。“オッ”と思った直線は、ディープにピューッとかわされて。強かった」。10番人気で奮闘したが、相手が悪かった。
 12年フェブラリーSの
シルクフォーチュンは豪脚及ばず。そして、昨年の朝日杯FSで
クリノガウディーが涙をのんだ。「前走をひと叩きして調子が上がっている。息の持ちも良くなるでしょうし、今度は折り合いもつくと思う」と、前走のス
プリングSが今回に生きることを期待する。
 「ディープインパクトの子(
ダノンキングリー)が3連勝で出てくるでしょ。当時とオーバーラップさせて…ね。楽しみです」。悲願達成なるか、注目だ。(デイリースポーツ・井上達也)