25日に京都競馬場で行われる葵S(3歳・重賞・芝1200m)について種牡馬別に検証していく。なお、オープン特別として行われていた2010〜2017年も集計対象とする。
過去9年で最多となる3回の馬券絡みがキングカメハメハ。2回でクロフネ、マツリダゴッホ、ネオユニヴァース、ダイワメジャー、アドマイヤムーンと続く。なお、過去9年で2勝以上している種牡馬はおらず、今年も25頭が特別登録を済ませているなか、どの馬が勝ったとしても葵S初勝利となる種牡馬しかいない。
サンデーサイレンス系はマツリダゴッホ、ネオユニヴァース、ダイワメジャー、ゼンノロブロイが勝ち馬を輩出しており、種牡馬の共通点を挙げるならば有馬記念や皐月賞など中山GI勝ちがある点だろうか。
今年であればディープインパクト産駒のショウナンタイガ、オルフェーヴル産駒のジャスティン。あとは03年皐月賞で勝ち馬ネオユニヴァースとタイム差なしアタマ差で入線しているサクラプレジデントの産駒となるドゴールにも注目してみたい。
抽選対象も7/14と多いため、賞金的に除外の可能性がない人気馬について触れていく。
ディアンドルは父ルーラーシップ、母父スペシャルウィーク、2代母父エリシオという字面からは1200mで結果を残す馬には思えず、クラブの募集時カタログでも距離適性は少し長めに分類されていた。なお、母グリューネワルトも芝1800mで未勝利勝ちした後、新潟芝1000mで2勝目を挙げる珍しい戦歴の持ち主だった。また、2代母シェーンクライトもフェニックス賞を勝つなど芝1200mで活躍していたので、ディアンドルも母系の色が濃く出ていると考えるべきだろう。
アウィルアウェイはリアルインパクトやネオリアリズムなど、気性の勝ったタイプが多いトキオリアリティー牝系。同牝系からはアイルラヴァゲインが07年オーシャンS1着、スプリンターズS3着とスプリント戦線でも活躍しており、アウィルアウェイも芝1200mへの距離短縮は歓迎と言えそうだ。