重賞2勝目を狙うミッキースワロー(撮影:下野雄規)
番組上ではすでに夏季競馬番組に組み入れられているものの、上半期の東京開催終盤の名物重賞競走。ミスターシービーが勝利した第50回日本ダービーの開催を機に東京競馬場とエプソム競馬場が姉妹競馬場として提携したこと記念して創設された。負担重量については創設当初のハンデキャップ競走から96年に別定重量戦へと変更されたが、過去35回すべてを6月の東京競馬場芝1800mを舞台に行われている。
過去10年間で1〜3番人気馬は8勝2着7回3着2回と堅調。1番人気馬も4勝2着3回と7連対を果たしている。
◎ミッキースワローの前走はトップハンデを背負いながらも32秒9の末脚で2着。勝ったメールドグラースとは斤量差が3.5キロあったことに加え、そのメールドグラースが鳴尾記念を勝ったことで価値も高まった。もともと素質を高く評価されていた馬で、昨秋のジャパンカップは驚異的なレコード決着の5着。瞬発力で勝負するタイプだけに良馬場が希望だが、やや重までならこなせるはずだ。このメンバーなら中心視。
リステッドレースを連勝中の◯ソーグリッタリングは成長力のあるステイゴールド産駒。母は桜花賞3着ソーマジックで、切れ味勝負は望むところだ。
3番手には東京巧者の▲アップクォークを抜擢。重賞挑戦は3歳時のラジオNIKKEI賞4着以来となるが、東京競馬場は8戦して4勝2着2回3着1回とほぼパーフェクト。唯一馬券圏内から外れたのはデビュー戦でコンマ2秒差4着だった。
兄妹にリアルスティール、ラヴズオンリーユーがいる△プロディガルサン、長期休養明けのメイSで能力のあるところを見せた△カラビナ、本格化の兆しをみせるダノンキングダムも押さえておきたい。