大井が初コースの場合、2着までというイヤなデータに挑むインティ。ジンクスを破ることができるか。(撮影:下野雄規)
いよいよ明日26日(水)に迫った帝王賞。ルヴァンスレーヴやゴールドドリームの回避は残念だが、それでも今年のフェブラリーS馬インティをはじめ、上半期のダート戦線を締めくくるにふさわしいメンバーが揃った。JRA、地方勢合わせて7頭のGI、JpnI馬による豪華な一戦を制するのは? 「日刊競馬」記者の吉川彰彦氏に、過去10年の傾向から浮かび上がってきた帝王賞の攻略ポイントをうかがった。
1.上位人気は拮抗
1番人気は[3-5-1-1]、2番人気[2-2-1-5]、3番人気[2-0-2-6]。1〜3番人気の勝率はほぼ互角だが、3頭上位独占は過去10年中2度だけ。ヒモ荒れや3着に人気薄が飛び込んでくるケースもあり、イメージほどは堅く収まっていない。
2.JRA勢が断然
JRA勢が9勝、2着9回、3着8回と、軸としてはほぼ堅いところ。地方馬優勝は2010年のフリオーソまで遡らなければならず、馬券に絡んだのも2015年ハッピースプリント3着が最後。JRA所属時に重賞勝ちのある、グレイトパールなどの奮起に期待したいところ。
3.脚質は好位差しが有利
連対馬の脚質は逃げ=1、先行=10、差し=6、追込=2。純粋な逃げ切りは2011年のスマートファルコンただ1頭で、好位抜け出しが主流になっている。地方競馬場のなかでは直線は長いとはいえ、意外に追い込みが利きづらく、いい換えれば総合力勝負になるということ。
4.実績がアテにならない!?
前年の東京大賞典馬は5頭出走し、スマートファルコンとホッコータルマエが優勝している。一方、1番人気で8着に沈んだ2010年サクセスブロッケンのようなケースもあり、過去の実績と目下の勢い、どちらを重視したほうがいいのか、しっかりと見極めたい。
5.アラカルト
大井が初コースだった馬はエスポワールシチー、ニホンピロアワーズ、コパノリッキーなどがいるが、いずれも2着と勝ち切れていないのは気になるところ。騎手でいえば武豊騎手4勝が目立ち、十分検討材料に値する。
(文=「日刊競馬」記者・吉川彰彦)
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