7日に福島競馬場で行われる七夕賞(3歳上・GIII・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、中山競馬場で開催された2011年は除く。
過去10回で最多となる6回の馬券絡みがディープインパクト。次点で3回のチーフベアハートが続く。08〜09年に連覇したミヤビランベリ(父オペラハウス)や、13年1着・14年3着・16年4着のマイネルラクリマ(父チーフベアハート)のようにリピーターが目立つことも覚えておきたい。
ディープインパクト産駒は延べ14頭が出走して「2-3-1-8」、17年ソールインパクト(7人気3着)や14年ニューダイナスティ(10人気2着)など、人気薄の好走もあり、複勝回収率は130%を記録している。今年は七夕賞で好走実績のあるソールインパクトのほか、ベルキャニオンが出走を予定している。
また、今年はディープインパクトの孫世代も初出走となる。トーセンホマレボシ産駒のミッキースワローは、3歳時に同舞台で行われたひめさゆり賞を1.59.9の好タイムで快勝しており、コースに対する不安はないだろう。ムラ駆けする印象は否めないが、18年大阪杯5着歴からも右回り芝2000mにおける実績は最上位だ。
キングカメハメハ産駒は延べ7頭が出走して「0-0-0-7」、14年には翌年の最優秀4歳以上牡馬に選ばれるラブリーデイが2人気ながら6着に敗れている。今年、上位人気と目されるロシュフォールも本格化する一歩手前といったイメージを感じさせる良血馬。ここは試金石の一戦となるだろう。
タニノギムレット産駒は延べ5頭が出走して「1-0-0-4」、好走例は昨年の七夕賞を11人気で勝利したメドウラークに限られるが、ブライアンズタイム直仔の産駒はタガノエルシコ(父マヤノトップガン)も13年に14人気3着と激走しており侮れない。また、17年には母父ブライアンズタイムのゼーヴィントが勝利している。今年はブラックスピネルに加えて、タニノギムレットの代表産駒といえるウオッカを母に持つタニノフランケルにも注目したい。