28日に札幌競馬場で行われるクイーンS(3歳上・牝・GIII・芝1800m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、函館競馬場で開催された2013年は除く。
過去10回で最多となる4回の馬券絡みがゼンノロブロイ。3回でキングカメハメハ、2回でジャングルポケット、フジキセキ、ディープインパクト、フレンチデピュティ、マンハッタンカフェと続く。ただし、ゼンノロブロイとキングカメハメハは、いずれも異なる馬が好走を果たすレース相性の良さを示しながらも、勝ち馬は輩出できていない。
ディープインパクト産駒は延べ3頭が出走して「1-0-1-1」、14年の勝ち馬キャトルフィーユは札幌芝1800mのコースレコード(1分45秒7)も記録することとなった。今年はエイシンティンクル、サトノガーネット、ダノングレース、ミッキーチャーム、フィニフティと最大5頭が出走することになる。上位人気と目されるミッキーチャームは、同産駒にとって「1-0-1-0」と好相性を示す前走ヴィクトリアマイルからの参戦だ。
メイショウサムソン産駒は延べ1頭が出走して「0-1-0-0」、昨年のクイーンSで2着に好走したフロンテアクイーンが2年連続での好走を目論む。ただし、メイショウサムソン産駒は牡馬含め札幌芝1800mの成績が「0-5-3-12」と勝ちあぐねており、同馬においては昨年より斤量が1kg増える点もポイントとなるだろう。
ルーラーシップ産駒は初出走となるが、母アメジストリングが09年クイーンSで3着の実績を持つウラヌスチャームがスタンバイ。なお、同産駒は札幌芝1800mで「1-4-3-9」複勝率47.1%という数値を記録しており、これは出走するメンバーの種牡馬としてはディープインパクト産駒の複勝率48.1%に次ぐ好成績となる。