24日、中京競馬場で行われた神戸新聞杯(3歳牡牝、GII・芝2000m)は、高田潤騎手騎乗の3番人気ドリームパスポート(牡3、栗東・松田博資厩舎)が中団追走から直線大外を豪快に追い込み、好位から先に抜け出していた1番人気メイショウサムソンをゴール直前、クビ差捕らえて優勝した。勝ちタイムは1分58秒1(良)。さらに1/2馬身差の3着には6番人気ソングオブウインドが入った。なお、上位3頭には10月22日に京都競馬場で行われる菊花賞(GI)への優先出走権が与えられる。
勝ったドリームパスポートは、父フジキセキ、母グレースランド(その父トニービン)という血統。伯父に01年香港ヴァーズ(香G1)、ドバイシーマC(首G2)を制したステイゴールド、叔母に04年ローズS(GII)、05年クイーンS(GIII)の勝ち馬レクレドール(牝5、栗東・池江泰郎厩舎)がいる。05年9月に小倉でデビューし、3戦目で初勝利。その後もOP戦で好走を続け、今年初戦のきさらぎ賞(GIII)で重賞初勝利を飾った。スプリングS(GII)3着後に臨んだ皐月賞(GI)では1/2馬身差の2着、続く日本ダービー(GI)でも3着に食い込むなど、デビューからすべて3着以内という安定した走りを続けていたが、日本ダービーのレース中に左第1指骨を骨折していたことが判明。今回がその休養明け初戦だった。通算成績10戦3勝(重賞2勝)。
鞍上の高田潤騎手は、ギフテッドクラウンで制した02年小倉サマーJ(JGIII)以来のJRA重賞制覇で通算6勝目。平地重賞は初制覇となる。また、管理する松田博資調教師は、アドマイヤキッスで制したローズS(GII)に続く2週連続のJRA重賞制覇で今年の7勝目、通算では34勝目となった。