3日JRA札幌競馬11R「札幌日経オープン-L」に、ホッカイドウ競馬(門別)から4枠4番
ハッピーグリン(牡4・田中淳司厩舎、父ローエングリン。服部茂史騎手56)、7枠8番
ソーディスイズラヴ(牝5・田中正二厩舎、父
バトルプラン。勝浦正樹騎手54)の2頭が遠征で挑む。
中でも注目を集めそうなのが
ハッピーグリン。3歳だった昨年のジャパンカップGI、驚愕の世界レコードで快勝した
アーモンドアイから1秒6差、2分22秒2で7着に食い込み、全国を驚かせたのはまだ記憶に新しい。その後も芝を求めてJRA、香港を転戦。中山記念GII8着(優勝
ウインブライト)日経賞GII4着(優勝
メイショウテッコン)と健闘を続けたが、地方競馬からの海外・芝GIレース挑戦ということで話題を集めた前走香港「チャンピオンズ&チャターカップGI・芝2400m」は9頭立て8着。見せ場を作ることはできなかった。
帰国後、田中淳司師は「もちろん相手が強かったことは確かですが、検疫施設の手配等々で苦労し、結果的に海外GIに挑むにふさわしい調教過程を踏めなかったことも、多分に影響してしまったと思っています」と悔恨の弁。また、当日の現地の馬場悪化等が影響したかトモ(後肢)の疲労が想定以上だったそうで、今回の札幌日経オープン-L挑戦に向けては、そのケアを入念に行ってきたという。
ただ、絶好調時のように強い負荷をかけられるような状況までは戻っていないそうで「正直、理想的な状態と比較してしまうと、まだちょっと物足りないかなぁとは思ってるんですよね…」とのこと。枠順については「内々で脚を溜められそうなのはいいですね」と好感触。さらに「昨年STV賞を勝ってくれましたし、札幌の芝と相性は悪くない」としつつ、不安な点として「距離とコーナー」を挙げる。「コーナー毎にちょっと置かれ加減になるようなところがあるので、6回も通過するコース形態をどうクリアしてくれるか。頑張ってくれるとは思ってますけど」
今後、秋から冬シーズンにかけて様々な選択肢がある中で、まずは今回のチャレンジでどんな走りを見せられるか。その結果や、レース後の状態等を踏まえて会田裕一オーナーと相談し、今後の進むべき道を考えていきたいという。
もう一頭の挑戦馬、
ソーディスイズラヴについて田中正二師は「とにかく相手は強いですから、無欲で何とか離され過ぎないように付いて行って、あとは直線でどれだけ伸びてくれるか。楽しみにはしていますよ」と語ってくれた。
3年前、一昨年と2連覇した8枠10番
モンドインテロほか強敵ぞろいの一戦だが、ホッカイドウ門別勢の「健闘以上」に期待したいと思う。
(文=ひだか応援隊)