25日に新潟競馬場で行われる新潟2歳S(2歳・GIII・芝1600m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる3回の馬券絡みがダイワメジャー、ディープインパクト、フジキセキで、複数回馬券に絡んだことのある種牡馬が3頭だけというのは少々意外な傾向だ。
ダイワメジャー産駒は11頭が出走して「1-1-1-8」、17年にはフロンティアとコーディエライトがワンツー決着を果たしている。今年はグランチェイサーとペールエールがスタンバイ。前者は半兄ニシノラッシュが14年新潟2歳Sで3着に好走している実績を評価できそうだ。
ハーツクライ産駒は6頭が出走して「0-1-0-5」、1・2人気の支持を集めた馬が4頭いたことを思うと物足りない成績と言わざるを得ないか。今年は同コースで行われた新馬戦を3馬身半差で快勝したウーマンズハートが上位人気と目される。同馬はおじにスプリント重賞で活躍したラッキーナインやティーハーフがいる血統で、母系のスピードを活かせれば晩成型のハーツクライ産駒でも侮れないかもしれない。
オルフェーヴル産駒は初出走となるが、同産駒は同コースの下級条件を含めた場合「2-3-2-18」複勝率28.0%・複勝回収率91%という成績。モーベットの母アイムユアーズはJRA重賞で4勝を挙げ、牝馬クラシック戦線でも堅実な走りを見せていた。配合的にも仕上がりの早さが強みとなるので、上位人気でも軽視はできないか。
新種牡馬からはリアルインパクト産駒のトライフォーリアルを取り上げる。近親にはモズカッチャンやステファノスがいる牝系で、2代母はJRAダート重賞3勝・地方交流重賞2勝のゴールドティアラ。また、母の父ヴァイスリージェント系の牡馬は新潟2歳Sで「2-1-0-1」、14年ミュゼスルタン、11年モンストールと2頭の勝ち馬を輩出している点でも注目だ。