30日、中山競馬場で行われた2R・2歳未勝利(芝1200m)は、柴田善臣騎手騎乗の4番人気コアレスレーサー(牡2、美浦・成島英春厩舎)が、好位追走から抜け出して優勝した。勝ちタイムは1分10秒1(良)。この勝利が06年新種牡馬ダイタクリーヴァ産駒のJRA初勝利となった。
勝ったコアレスレーサーは、父ダイタクリーヴァ、母ダイタクスペリア(その父モガミ)という血統。今月3日のデビュー戦(札幌、芝1200m)は10番人気ながら3着に好走していた。通算成績2戦1勝。
新種牡馬ダイタクリーヴァは、父フジキセキ、母スプリングネヴァー(その父サクラユタカオー)という血統。半弟に03年阪神大賞典(GII)などJRA重賞3勝を挙げたダイタクバートラム(父ダンスインザダーク)、伯父に91、92年マイルCS(GI)を連覇したダイタクヘリオスがいる。00年シンザン記念(GIII)、スプリングS(GII)と重賞を連勝して臨んだ皐月賞(GI)では1番人気に推されたが、エアシャカールからクビ差の2着。ダービー(GI-12着)後は短中距離の重賞戦線で活躍し、同年の鳴尾記念(GIII)を制したほか、01、02年の京都金杯(GIII)を連覇した。GIでは3度1番人気に支持されたものの、タイトルには手が届かないまま02年安田記念(GI-17着)を最後に現役を引退した。通算成績19戦7勝(重賞5勝)。現在は日高軽種馬農協門別種馬場にて繋養されており、初年度の種付け頭数は42頭。地方ではすでに2頭が勝ち上がっている。