9月1日に小倉競馬場で行われる小倉2歳S(2歳・GIII・芝1200m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる4回の馬券絡みがダイワメジャーとサクラバクシンオー。次点で2回のキンシャサノキセキとロードカナロアが続く。
キンシャサノキセキ産駒は9頭が出走して「1-1-0-7」、産駒初出走となった15年にはシュウジとサイモンゼーレによるワンツー決着を果たしていたが、昨年はシングルアップが1人気ながら6着に敗れるなど、安直に評価できない点には注意したい。新馬戦を4馬身差で快勝したカイルアコナは、2代母アンブロワーズが04年函館2歳Sの勝ち馬。牝系はGI級の実績馬を多数輩出しており、重賞でも格負けすることはなさそうだ。
新種牡馬リアルインパクト産駒のラウダシオンはUntapableやTapizarなど、アメリカを中心にトップクラスの活躍馬を輩出している牝系で、日本では種牡馬として馴染みのあるパイロも同牝系の間柄だ。同産駒はファーストシーズンで好調な滑り出しを見せているだけに、重賞タイトルを獲得して箔を付けたいところだろう。
ダイワメジャー産駒は6頭が出走して「2-0-2-2」、今年はフェニックス賞3着のヒメサマが出走を予定しているが、同牝系にはリーチザクラウンやエーシンジーラインがいる血統だ。また、梅田智之厩舎は昨年ファンタジストで小倉2歳Sを制しており、管理馬は「1-1-0-0」と同重賞で好相性を示している。
Shamardal産駒は初出走となるが、先週行われたキーンランドCでは同産駒のライトオンキューが11人気ながら4着と激走、新潟2歳Sでも母の父Shamardalのウーマンズハートが勝利するなど勢いがある。なお、ストームキャット系の種牡馬は17年アサクサゲンキ(父Stormy Atlantic)、13年ホウライアキコ(父ヨハネスブルグ)と小倉2歳Sでも実績があるためトリプルエースにも期待が持てそうだ。