28歳で亡くなったチョウカイキャロル(写真は1994年のエリザベス女王杯2着時、写真中央のピンク帽)
1994年のオークス馬チョウカイキャロル(牝28)が12日、死亡したことがわかった。JRAが同日に発表した。
チョウカイキャロルは父ブライアンズタイム、母ウィットワタースランド、その父Mr. Prospectorという血統。1991年3月26日生まれで、同世代の牝馬には、今年4月に亡くなった重賞9勝馬ヒシアマゾン、桜花賞を制したオグリローマンなどがいる。
チョウカイキャロルは、栗東・鶴留明雄厩舎からデビューを果たし、1994年1月のデビュー戦で大差勝ちを収めると、同年の忘れな草賞で2勝目を挙げ、次走のオークスを制覇。GIの舞台で重賞初制覇を飾った。
その後も、1994年エリザベス女王杯でハナ差の2着(1着はヒシアマゾン)となり、1995年の中京記念(当時は芝2000m)を制するなどの活躍を見せ、同年の宝塚記念で現役生活に幕を下ろした。通算成績は12戦4勝。
引退後は、北海道の浦河郡浦河町にある谷川牧場で15歳まで繁殖馬として活動し、その後も同牧場で余生を送っていた。
■谷川牧場の代表・谷川貴英氏のコメント
「15歳での出産を最後に繁殖を引退して、毎日青草を食べながら広い放牧地でのんびりと過ごしていました。
競走馬時代にヒシアマゾンという良きライバルがおり、94年のエリザベス女王杯同様にほんの少しだけ遅れて、天国に旅立ちました。先に旅立ったアマゾンと仲良く過ごし走り回っている姿が思い浮かびます。
現役時代も引退してからもたくさんのファンの方に応援していただき、本当に幸せだったと思います」
(JRAのリリースより)