昨年の優勝馬ジェネラーレウーノも、セントライト記念の血統的傾向に当てはまっていた。今年もロベルトの血には逆らえない!?(撮影:下野雄規)
過去のセントライト記念を振り返ってみると、昨年の勝ち馬ジェネラーレウーノと15年の2着馬ミュゼエイリアンの父はスクリーンヒーロー。16年の1、2着馬ディーマジェスティとゼーヴィントは、いずれも母父ブライアンズタイム。
昨年の2着馬レイエンダは母父シンボリクリスエス、3着馬のグレイルは母母母父シルヴァーホークで、一昨年の3着馬サトノクロニクルは母父インティカブだった。
中山で行われた2015〜2018年(2014年は新潟)のセントライト記念において、馬券に絡んだ12頭のうち7頭がロベルトの血を引いている(ロベルトを持つ馬は15〜18年に31頭出走し[2-3-2-24])。
今年の出走馬でロベルトの血を引くのはエングレーバー、ナイママ、ニシノデイジー、ミューチャリー、リオンリオン、ルヴォルグの6頭が該当する。
また馬場に目を移すと、先週の中山芝コースは超がつく高速馬場だった。高速決着のセントライト記念というと、2分10秒台で走破した12年と11年と10年があげられるが、12年勝ち馬フェノーメノと11年勝ち馬フェイトフルウォーはステイゴールド産駒で、10年2着ヤマニンエルブはサッカーボーイ産駒(ステイゴールドはサッカーボーイの全妹の仔)。
高速決着ではこの血にも注意が必要か。今年の出走馬ではオルフェーヴル産駒のエングレーバー、オセアグレイト、タガノディアマンテがこの血を引いており、注意が必要だろう。
(文=望田潤)