15日、東京競馬場で行われた府中牝馬S(3歳上牝、GIII・芝1800m)は、後藤浩輝騎手騎乗の2番人気デアリングハート(牝4、栗東・藤原英昭厩舎)が、2番手追走から直線で先頭に立つと、外から襲いかかる4番人気サンレイジャスパーの追撃をクビ差抑えて優勝した。勝ちタイムは1分47秒5(良)。さらにハナ差の3着には1番人気ディアデラノビアが入った。
勝ったデアリングハートは、父サンデーサイレンス、母デアリングダンジグ(その父Danzig)という血統。半兄に05年アンタレスS(GIII)など重賞3勝のピットファイター(牡7、美浦・加藤征弘厩舎、父Pulpit)がいる。04年10月にデビューし、2戦目で初勝利。05年桜花賞3着、NHKマイルC・2着など、3歳春のGI戦線で好走した。その後は苦戦が続いていたが、前走の06年クイーンS(GIII)で重賞初勝利を飾り、今回の勝利で重賞連勝となった。通算成績16戦3勝(重賞2勝)。
鞍上の後藤浩輝騎手は、ステキシンスケクンで制した京成杯AH(GIII)に続く今年のJRA重賞4勝目で、通算では35勝目。管理する藤原英昭調教師はクイーンSに続く今年のJRA重賞4勝目で、通算9勝目となった。