11月3日に東京競馬場で行われるアルゼンチン共和国杯(3歳上・GII・芝2500m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる4回の馬券絡みがハーツクライ。3回でゼンノロブロイとジャングルポケットが続く。
ハーツクライ産駒は「3-1-0-10」。同産駒は息の長い活躍をする馬も多いが、17年スワーヴリチャード(牡3)、16年シュヴァルグラン(牡4)、14年フェイムゲーム(牡4)、と同重賞に限れば比較的キャリアの浅い牡馬が勝ち馬となっている。今年はタイセイトレイルとトラストケンシンの2頭がスタンバイ。前者はいとこに昨年2着のムイトオブリガードがいる血統なので、牝系からも舞台適性を強調できそうだ。
また、今年はハーツクライの孫世代にあたるアドマイヤジャスタがジャスタウェイ産駒として初出走。同馬の半兄アドマイヤラクティは14年コーフィールドCや13年ダイヤモンドSを制しており、13年アルゼンチン共和国杯でも2着の実績を持つ。
ステイゴールド産駒は「1-1-0-11」。昨年、パフォーマプロミスが同産駒として初制覇を達成している。今年は18・17・16年のJRA賞最優秀障害馬オジュウチョウサン、同コースで行われる19年目黒記念勝ち馬ルックトゥワイス、半兄に14年ドバイワールドCを制したAfrican Storyがいるアフリカンゴールドと、なかなか興味深いメンツが揃った印象だ。
ジャングルポケット産駒は「1-1-1-8」。昨年、同産駒として6年ぶりの出走を果たしたノーブルマーズが今年も参戦する。昨年は休み明けの影響か5人気9着と振るわなかったが、18年目黒記念では10人気2着の激走実績もあり、軽くは扱えない存在と言えるだろう。