10日に福島競馬場で行われる福島記念(3歳上・GIII・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。ただし、新潟競馬場で開催された2011年は除く。
過去10回で最多となる3回の馬券絡みがシンボリクリスエスとディープインパクト。2回がジャングルポケット、ステイゴールド、キングカメハメハ、マンハッタンカフェ、チーフベアハート、ハーツクライ、ネオユニヴァース、アドマイヤベガ、オペラハウスとなっており、好走種牡馬の偏りは少ない。
ディープインパクト産駒は「0-1-2-10」。まだ勝ち馬こそ輩出できていないものの、17年には10人気のヒストリカルが勝ち馬とタイム差なし3着に激走しており、人気薄でも侮れない。今年はカンタービレ、フローレスマジックと牝馬2頭がスタンバイ。なお、同産駒の牝馬は初出走となる。
また、今年はディープインパクトの孫世代にあたるトーセンホマレボシ産駒のミッキースワローが上位人気と目される。同馬は同コースで行われた今年の七夕記念を制しているほか、父が先述したヒストリカルといとこの間柄だ。
ステイゴールド産駒は「2-0-0-11」。18年スティッフェリオ、17年ウインブライトと連覇しており、勝つか負けるかハッキリした戦歴も特徴的。同産駒からはクレッシェンドラヴ、ステイフーリッシュ、マイネルファンロン、リリックドラマ、レッドローゼスの5頭が出走する。
ハーツクライ産駒は「0-1-1-2」。18年マイスタイル(2着)、14年メイショウナルト(3着)、いずれも先行力を活かした立ち回りで好走を果たしていた。今年は3勝クラス、オープンと連勝の勢いに乗るアロハリリーが出走を予定しており、近親にディープインパクトなどがいる血統背景は注目に値するだろう。