毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”を
コンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【福島記念(福島の芝傾向)】
秋の福島開催は開催2週目。開幕週の先週に続き、雨の影響を受けていないため、コース内側にわずかな傷みがある程度で、秋シーズンとしてはかなりいい芝状態。
土曜は、芝競走は7鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「4番手、6番手、2番手、5番手、2番手、2番手、6番手」。このうち、4コーナーで5番手以下の馬が勝った3競走は全て芝1200m。序盤から流れたことで、差し馬が勝っている。
ただ流れに落ち着く傾向が多かった1800〜2600mに限れば、純粋な逃げ切りこそなかったが、完全に好位組の天下だった。小回りコースで芝状態も良いだけに、最終4コーナーで中団より前にいないと勝負にならない。
日曜の福島記念は逃げ候補
リリックドラマのマイペース逃げが濃厚。同じ福島2000mで行われた今年4月の福島民報杯(前半5F57秒4=逃げ馬
アグネスリバティ)や7月七夕賞(前半5F58秒0=逃げ馬
マルターズアポジー)のような前傾ラップになる可能性は正直低い。
逃げる
リリックドラマが重賞で通用するかとなると微妙だけに、ペース的には好位組が優位。後方進出が板についているトップハンデ馬
ミッキースワローにはつらい舞台設定かもしれない。