【チャンピオンズC予想】 人気の中心は3歳馬でも予想は古馬中心!? ダート予想の達人が指南する狙いどころ/JRAレース展望

2019年11月29日 18:33

今年のかしわ記念を制したゴールドドリーム。南部杯は思わぬ不覚を取ったが、古馬の意地にかけてもここは負けられない(撮影:高橋正和)

 今年のチャンピオンズCは、昨年と同様に3歳馬の1番人気が濃厚です。無敗で完勝続きの3歳馬は底が見えていませんし、インパクトがあるので人気になるのも頷けますが、私は3歳馬のクリソベリルより古馬を優先したいです。その理由は明確で、3歳馬には古馬トップクラスのレースレベル対応が難しいからです。

 3歳ダート路線の場合、ジャパンダートダービーを勝った馬でも古馬トップクラスと戦うチャンピオンズCでは苦戦します。これには理由があって、同世代のレースなら2勝クラスを勝てる時計で走れば上位に来られるレースだったのに対し、古馬混合戦となりレースレベルが一気に上がることで、能力だけでは対応が難しくなるからです。数戦高いレベルを経験して、東京大賞典や川崎記念で結果を出すのが普通の流れです。

 ここまで読んで、「去年3歳のルヴァンスレーヴが勝っているじゃないか!」と思われた方がいるはず。あの馬は、普通は到底できない2歳王者から3歳王者になり、チャンピオンズCまで勝ってしまうダート界の異端馬。カネヒキリでも成し得なかったことを達成した馬を基準に考えてはいけません。

 また、去年は通常中心となる4、5歳馬のトップクラスが手薄でした。4歳馬はマイル以下に適性がある馬が多く、筆頭がGIII2勝のサンライズソア(中距離タイプは、インティなど晩成型が多かった)、5歳馬はケイティブレイブのみ。相手関係で恵まれていた面もありました。

 クリソベリルは、ジャパンダートダービーを勝って、次走の日本テレビ盃を勝っているので古馬相手でも戦えることを証明しています。ただ日本テレビ盃は、GIでは力不足のロンドンタウンのマイペース逃げを交わすだけ。普通の地方交流重賞JpnIIレベルで、ダート界のトップクラスとの戦いではありません。

 JpnIの南部杯で、ゴールドドリームやノンコノユメを倒していたルヴァンスレーヴとは違います。また、去年と違って4歳馬にJpnI勝ちのある馬が2頭いて、上の世代も同年フェブラリーS上位馬や晩成タイプの重賞勝ち馬が出走。古馬勢の層は明らかに去年以上です。

 去年ルヴァンスレーヴを軽視して勝たれているので、バケモノ級だったらごめんなさいとなりますが、ここで勝つようであれば古馬になっての活躍は約束されています。未知の要素があるにもかかわらず1番人気になるようなら、積極的に買うのは今でなくてもいいという考えもあります。クリソベリルは、「古馬トップクラスのレースレベル対応」以外にも気になる点があるので、その点も含めての結論はウマい馬券での予想にまとめたいと思います。
(文=nige)


ダートに強いプロの予想家たちが、チャンピオンズCの“伏兵馬の見つけ方”を指南。毎年絡んでくる穴馬の特徴とは? 予想の参考にぜひ!

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