弥生賞優勝馬のメイショウテンゲンに期待する(撮影:下野雄規)
現在行われている平地競走の中では最長距離で行われる名物レース。中山競馬場の内回りコースを2周するトラック競技のようなレースだ。
ここまで王道を歩んできた◎メイショウテンゲンは、ここ中山競馬場で行われた弥生賞の優勝馬でもある。今回はこれまで戦ってきた馬たちに比べると相手関係で楽になっている。前走の菊花賞は外枠からポジションを取りに行ったので参考外。それまでの走りからは芝の長距離戦はあっている印象で、マラソン界の世代交代を突きつけたい
丹頂Sで1番人気の支持を受けた○ヴァントシルムは父がダービー馬ジャングルポケットで、母はマンハッタンカフェ×メジロドーベルという血統。半兄には青葉賞に勝ってダービー6着、菊花賞5着のショウナンラグーンもいる。この馬は、途中、長い休養があったものの芝の中・長距離戦で実績を積み上げ、今年春の東京開催では準オープン特別を勝っている。重賞競走には初挑戦となるが、今回のメンバーが相手なら上位争いが出来そうだ
復調を期待したのは▲チェスナットコート。昨年秋の豪州遠征以降は精彩を欠いているものの昨年は日経賞2着、天皇賞・春5着の実力馬だ。成長力のあるハーツクライ産駒の5歳馬。まだ気限れない存在だ。
昨年の有馬記念で平地の脚力を証明した△オジュウチョウサンはこの馬のペースでレースを組み立てることができればあっと言わせることもできそうだ。ほか、このレースに実績のある△アルバート、△リッジマン、△モンドインテロも抑えておきたい。