【有馬記念予想】 3歳馬は“成長力”と“適性”がキーワード! 今年のグランプリ出走予定3頭の真価を見極める!/JRAレース展望

2019年12月18日 19:33

有馬記念は昨年のブラストワンピースや97年のシルクジャスティスのように、クラシックで善戦してきた馬が勝った歴史があるだけに、無冠のヴェロックスといえども侮れない

 グランプリ・有馬記念は3歳馬の活躍が目立つレースだ。昨年も唯一の3歳馬、3番人気のブラストワンピースが勝利している。そして、今年は3頭の3歳馬が出走を予定している。皐月賞馬サートゥルナーリア、菊花賞馬ワールドプレミア、3冠でオール馬券圏内のヴェロックスと、いずれも実績豊富な精鋭たちが揃った。

 今年の3歳馬は果たして通用するのか? ポイントは、“成長力”と“適性”にある。例えば、昨年のブラストワンピースはクラシックで掲示板どまり。必ずしも世代のトップホースではなかった。むしろ菊花賞後の成長力、そして当日に雨が降り、タフな馬場になったことが大きな追い風になり勝利につながった印象が強い。5年前に9番人気で2着と波乱を演出したトゥザワールドは、菊花賞で16着という大敗だったが、有馬記念では3枠6番の絶好枠を生かして2着に突っ込んできた。

 馬にとっての数カ月は、人間にとってのそれよりも長い。とりわけ成長の最中である3歳馬は、わずか数カ月とはいえ劇的に馬が力をつけてくる可能性がある。したがって、クラシックで好勝負クラスの3歳馬であれば、あとは適性と成長力次第で好走が可能ということなのだ。

 そこで今年の出走馬に目を向けてみると、前述通り3頭とも実績的には十分に好走要件を満たしている。適性面でも、すでに中山GIを2勝しているサートゥルナーリアは申し分なく、ワールドプレミアも菊花賞では好位からのレースを見せており、中山の対応も可能だろう。

 だが、馬券的な意味で面白いのはヴェロックスではないか。本馬はデビュー以来、2歳時に4着が一度あるだけで、すべて馬券圏内という安定感がある。とりわけ内回り戦では、皐月賞の2着など4戦3勝と崩れていない。ダービーの直線では並んでから差し返す勝負根性も見せていた。今年の3歳馬は3頭いずれも買い。とくに、ヴェロックスは怖い存在になるとみている。
(文=TARO)

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