【万哲の馬場予報】有馬記念(中山芝)「雨の降り出しが午後3時前後と微妙」

2019年12月21日 19:00

雨が早く降れば馬場にも微妙な影響が出るかもしれない

 毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

【有馬記念(中山の芝傾向)】

 土曜の中山は雨予報もあったが、厚い雲に覆われたものの、雨は降らず。芝は良馬場で終日行われた。JRAホームページで発表している通りに「3〜4コーナーと直線の内寄りが傷み始めている」が、土曜に関しては内ラチ沿いを粘り込むシーンが多く見られた。

 土曜は、芝競走は5鞍施行(障害レースは除く)。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「1番手、1番手、6番手、1番手、7番手」と先行勢の活躍が目立った。

 3R・2歳未勝利戦(芝2000m)は2番人気ロードオマージュが楽々逃げ切り勝ち。前半5F62秒1〜後半5F60秒1とスローに落とせたこともあるが、2着に4馬身差の楽勝だった。

 5R・2歳新馬戦(芝2000m)も前半5F64秒4〜後半5F59秒6の超スローペース。道中2番手から4コーナー先頭で快勝した6番人気ウインマリリンも展開の利はあったかもしれないが、2着に3馬身半差の完勝だった。

 もう1戦、先行勢で決まったのが有馬記念と同舞台で行われたメイン11R・グレイトフルS。前半5F64秒8の超スローペースに落としたロサグラウカが、4コーナー2番手から迫る1番人気バイマイサイドを差し返しての逃げ切り勝ち。

 先行勢で決まったこの3戦はあまりに展開が特殊すぎたゆえの「先行決着」かもしれないが、少しでもペースが落ちれば、内ラチ沿いを通っても粘り込む舞台設定ともいえる。

 逆にHペースになった最終12R・キャンドルライト賞(外回り1600m)は完全に差し決着になった。レース前半3F33秒8〜後半3F36秒4の完全な前傾ラップ。ここまで前が飛ばすと、道中後方から4コーナーで7番手に押し上げていた1番人気ニシノカツナリが芝状態の良い外から突き抜けたのも納得できる。

 さて、有馬記念の展開は果たしてどうなるか?先行勢が一見多く、普通に流れると見れば「差し決着」と見るのが妥当か。もう1つの鍵は「雨の降り出しがいつになるか?」。予報では雨の降り出しは午後3時前後と微妙なところ。万が一、早まると馬場にも微妙な影響が出るかもしれない。

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