5日、京都競馬場で行われたファンタジーS(2歳牝、GIII・芝1400m)は、武豊騎手騎乗の3番人気アストンマーチャン(牝2、栗東・石坂正厩舎)が、好スタートから好位を追走すると直線半ばで抜け出し、2番人気イクスキューズに5馬身差をつけて圧勝した。勝ちタイムの1分20秒3(良)は、カノヤザクラ(10月22日・かえで賞)を0.5秒上回る芝1400mの2歳日本レコード。さらに1.1/2馬身差の3着には1番人気ハロースピードが入った。
勝ったアストンマーチャンは、父が新種牡馬のアドマイヤコジーン、母はJRA・3勝のラスリングカプス(その父Woodman)という血統。叔父に今年のユニコーンS(GIII)で3着に入ったフィールドオアシス(牡3、美浦・池上昌弘厩舎)がいる。7月のデビュー戦(小倉、芝1200m)は2着に惜敗し、2戦目で初勝利。続く前走の小倉2歳S(GIII)で重賞初制覇を果たしており、今回3連勝で重賞2勝目を飾った。通算成績4戦3勝(重賞2勝)。
鞍上の武豊騎手は、オースミダイドウで制したデイリー杯2歳S(GII)に続くJRA重賞制覇で今年16勝目(通算233勝)。管理する石坂正調教師は、アストンマーチャンで制した小倉2歳S(GIII)に続く今年のJRA重賞2勝目で、通算11勝目となった。