日本調教馬唯一の米ダート重賞ウイナーだったカジノドライヴ(ユーザー提供:ウメリンさん)
種牡馬
カジノドライヴが、昨夏に14歳で死亡していたことがわかった。
ジャパン・スタッドブック・インターナショナルが3日に発表した『2019年の供用停止種雄馬一覧』によると、事由は死亡、停止月日は8月5日となっている。
カジノドライヴは父Mineshaft、母Better Than Honour、その父Deputy Minister。兄姉に
Jazil、
Rags to Richesという2頭のベルモントS(米G1)覇者がいる血統。
2008年2月、美浦の藤沢和雄厩舎の管理馬としてデビュー。京都のダート1800mで、2着に2秒3差という大差圧勝で初陣を飾る。2戦目からはアメリカに遠征し、ピーターパンS(米G2)を勝利。この勝利は現在に至るまで、日本調教馬による唯一の米ダート重賞勝利となっている。
さらに3戦目は兄
Jazil、姉
Rags to Richesに続くベルモントS制覇を目指したが、左後脚挫石のため出走取消。その後は条件戦1着、BCクラシック(米G1)12着という戦績で米遠征を終えた。
日本での重賞勝ちはないものの、2009年のフェブラリーS(GI)では
サクセスブロッケンの2着と好走した。
2011年のつばさ賞(OP・8着)を最後に現役を引退し、種牡馬入り。産駒には2019年のみやこS(GIII)を勝った
ヴェンジェンス、
2018年のバレンタインS(OP)を勝った
レッドゲルニカなどがいる。
現役時代の通算成績は11戦4勝(うち海外4戦2勝)。獲得賞金は6938万6000円(JRAのみ)。