今回の短期免許期間、大井では最終日となったミシェル騎手(撮影:高橋正和)
19日に行われた大井競馬第8R・C1(ダ1400m・14頭)は、好位を追走し3角で先頭に立ったMミシェル騎手騎乗の7番人気ウイニングメイビー(牡4、大井・佐宗応和厩舎)が、追いすがる1番人気モーガンバローズ(牡4、大井・森下淳平厩舎)を直線で突き放し2.1/2馬身差で勝利した。
勝ちタイムは1分28秒2(良)。3着は1.1/2馬身差でジョセフテルミー(牡4、大井・中道啓二厩舎)が入った。
勝ったM.ミシェル騎手は、19日終了時点で地方競馬通算23勝目(216戦)。勝率10.6%、連対率18.5%。
【ミカエル・ミシェル騎手】
「大井開催を有終の美で飾れて嬉しいです。これで大井は(短期免許期間の)最終日となります。確かにこの馬はすごく長いこと休んでいたんですけど、パドックで見たときにすごく状態が良さそうだったので、自信がありました。
(久しぶりの勝利だが)このところ、少し人気馬に乗る機会が少なかったと思います。でも、私の乗った馬はみんな良く戦ってくれました。ジョッキーという仕事は簡単なものではなくて、毎日戦いです。それを理解して頂けたら嬉しいです。
(大井の一番の思い出は?)勝ったときにウイナーズサークルで、私の勝負服と同じ服で声援を送ってくれたファンの方です。あれは最高でした(笑)!沢山のファンの皆さんと喜びを共有できて、とても嬉しかったです。
(コロナの影響で世界中で自粛ムードとなり、競馬開催も中止となっていますが)コロナウイルスが世界中に広がりを見せる中、世界の国々が国境を閉めたり競馬を中止したりしています。予定では、このあとアメリカで騎乗することを考えていたんですが、こういう状況で何ヶ月も競馬に出られなくなることを一番心配しています。
私は地全協の競馬主催者の方々とお話しして、どうしたらいいか相談しているところです。(地全協からOKが出れば)日本に残って競馬がしたいです」
ミシェル騎手の関係者の話では、当初の予定として年度末で終了する短期免許期間後はアメリカで騎乗し、秋に再来日して今年度の地方競馬短期免許で騎乗(3ヶ月)、その間にJRAの通年免許を受験することなどを考えていた。
一方、地方競馬の短期免許は1年で3ヶ月のみで、南関東では3ヶ月の期間を分割して取得することができないのが現行ルール。
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)