【マリーンCまであと2日】JRA勢中心もナムラメルシーに妙味ラビットランの復活にも期待!

2020年03月31日 11:00

エンプレス杯で2着のナムラメルシー(撮影:高橋正和)

 4月2日(木)に牝馬による交流競走・マリーンC(JpnIII)が船橋競馬場で開催される。前開催に引き続き、無観客開催で、ネット投票のみとなる当レース。日々、現場で取材を行うスポーツ報知の南関東担当・志賀浩子記者に今年の勢力図と見どころを聞いた。

「船橋競馬場の1600mで4月2日、マリーンC・交流JpnIIIが行われる。レース史上初の無観客での実施となったが、乙女たちの戦いに変わりはない。

 あまり枠による有利不利がなく、馬の力通りの決着がつきやすい傾向にあるコース。脚質の差もあまりないが、このレースに限っては先行馬が優勢。今年は直前の週末に雪が降り、気温も低いことから大幅な馬場の回復は見込めそうになく、よりこの傾向が強まり、時計の速い決着となりそうだ。

 そうなると、やはり中心は中央勢。注目は昨年の関東オークス・交流JpnIIを逃げ切り勝ちしたラインカリーナだ。昨年末のクイーン賞・交流JpnIIIは逃げたクレイジーアクセルを捕らえ切れなかったとはいえ、初コースで3着。船橋2度目の参戦となる今回は前進が期待できる。

 エンプレス杯・交流JpnIIで、3着だったのがパッシングスルー。『初ダートで前半は戸惑っていたが、めどの立つ走りはできた』と鞍上が手応えを感じた走りをしており、2度目の交流で慣れが見込める。とはいえ、2000m戦を中心に使われてきただけに、一気の距離短縮がどう出るかがカギとなりそうだ。

 このエンプレス杯・交流JpnIIで、2着と地方馬最先着だったのがナムラメルシー。手綱を執った御神本訓史は『この開催はダートが深く、この馬の助けになった』と話すが、直線後方から鋭く脚を伸ばし、勝ったアンデスクイーンに0秒3差まで迫る好内容。スパイラルコースの船橋なら、よりこの馬の持ち味が生かせそうで、昨年のラーゴブルーに続き、地方馬の優勝となる可能性も高い。

 メモリーコウは、2連勝に続いて出走したTCK女王盃・交流JpnIIIで3着。レース後に古川吉洋騎手が『コーナリングがあまりうまくいかなかった』と話したように課題はある。今回のコンビを組むのは、大井の帝王・的場文男。コースを知り尽くしたベテランの手綱さばきでどう変わるか。

 さらに、ブリーダーズゴールドCの覇者、ラビットランが船橋の佐藤裕太厩舎所属として参戦。同トレーナーは、サウンドトゥルーを復活させた凄腕。地方期待の若手トレーナーだ。久々の一戦で、どんなレースをするのか―。また、武豊と臨むスマートフルーレ、報知グランプリC制覇で復活の狼煙を上げたサルサディオーネなどからも目が離せない」

(文=スポーツ報知記者・志賀浩子)

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