この舞台で連勝中のルフトシュトローム(撮影:下野雄規)
以前は違う性格のレースだったが、NHKマイルCが創設されたことにより、4月に移設。1〜3着馬までに同レースへの優先出走権が付与されるトライアル競走として生まれ変わった。過去10年で、このレースをステップにNHKマイルCを制した馬は4頭いるが、連勝したのはカレンブラックヒルのみ。コース適性をしっかりと見定めたい。
中山マイルを2連勝中の◎ルフトシュトローム。祖母のライクザウインドがディープインパクトの半姉という血統で、母ハワイアンウインドは秋華賞にまで駒を進めた馬。本馬もスタートから位置を取りに行ったデビュー戦はスローペースでもすぐに折り合い、ハイラップを刻んだ前走は中団待機から最後の直線で力強く伸びた。過去2戦、いずれも気合をつけられた程度でノーステッキ。目いっぱいの競馬を強いられたときに一抹の不安もあるが、将来性も加味して本命に。
一長一短のメンバーで難解だが2番手には○オーロラフラッシュを抜擢したい。まだ子供っぽいところがあるようだが、レースキャリアを積むことで集中力を持続できるようになったと思う。父フランケルは、モズアスコット、そしてソウルスターリングの父。母系をさかのぼればタワーオブロンドンやディーマジェスティと同じドフザダービーにたどり着くが、それ以上にサドラーズウェルズ3×3、デインヒル3×3という冒険的な近親交配が配合がすごい。長い目で注目したい。
▲ハーモニーマゼランは中山競馬場のマイルコースで3戦2勝2着1回。ペースに左右されないレースセンスが武器で堅実だ。この馬の母スターズアイランドは英国の未勝利馬だが、名牝アーバンシー2×3、ダンチヒ4×4という2つの強いクロスを持っている。この馬もまた長い目でみたい1頭だ
もしかしたら、これくらいの距離の方が競馬がしやすいかもしれない△シーズンズギフト、良馬場で見直したい△カリオストロ、デイリー杯2歳S2着馬△ウイングレイテストと最後に△ソウルトレインの名前を挙げておきたい。