昨年の道営記念の再戦模様となった今年のコスモバルク記念。ここでの結果が、ホッカイドウ競馬の古馬戦線の行方を左右する(写真はイメージ)
門別外回りコースの1周距離1600mは、大井外回りと同じ。直線距離330mは大井より少し短く、そのぶんコーナー半径はゆったりとしており、門別の特徴をひと言で表現すれば「フェアなコース」。
なかでも1800m戦は、スタートから行き脚、道中の溜め、勝負どころからの脚力、深く重たい馬場のなかでも走り切るスタミナ、さらには展開や流れのなかでの「ツキ」に至るまで、肉体と精神の両面で勝つために求められるすべての要素が試される舞台だ。
コスモバルク記念は、冬場の休催期間が明け4月に開幕となる門別の、シーズン初頭を飾る古馬の重賞。このあと半年余りのシーズンを戦い、11月のシーズン最後の大一番・道営記念へと続く古馬戦線のスタートラインといえる。
例年、その後のシーズンで主役を務める馬の活躍が見られる本レースは、今年の門別のナイター競馬を楽しむためには、見逃すことのできない一戦だ。一昨年、スーパーステションがここを皮切りに、道営記念までの中距離重賞6個レースを全制覇したことは記憶に新しい。
今年の本レースは、昨秋の道営記念の1〜4着馬が揃い踏み。なかでも、その勝ち馬リンノレジェンドが注目を一身に集める。大井・黒潮盃と盛岡・ダービーグランプリを制して臨んだ大一番は、強豪を向こうに回して堂々の逃げ切り。明けて4歳の今年、さらなる飛躍を予感させる走りを期待したい。
もちろん、シーズン初頭の門別は休み明けの馬も多く、オフを挟んでの馬の仕上がり具合は勝負を分けるポイントのひとつとなる。リンノレジェンドとて「調教は順調。息は保つ仕上がりだが、馬体がまだ少し重め」(林和弘師)となれば、そこにはつけいる隙が生じる可能性もある。
過去10年で1番人気が敗れた4回のうち3回は、転入馬を含め冬場に他場で1度でも使われていた馬の勝利。さて、そのような逆転劇は…起きるのか!?
(文=ブロードキャスター・坂田博昭)
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