4月26日、佐賀競馬場で行われる重賞・佐賀スプリングC(1800m)は佐賀の中距離を代表する好メンバー。2018年に中距離路線整備のために新設され、第1回キングプライド、第2回グレイトパールの歴代優勝馬を含む10頭が揃った。
注目はキングプライド。2走前の重賞・はがくれ大賞典(2000m)では重賞10勝を挙げる兵庫のエイシンニシパを退けて勝った。3〜4コーナーで有力馬がスピードアップした所で少し置かれる場面はあったが、4コーナーで砂の深い内を通ってしっかり伸びたあたりは状態も良かったのだろう。
そのはがくれ大賞典で逃げて6着だったのはオヤコダカ。デビューした門別では1600m〜2000mの中距離重賞で11勝を挙げた実績馬だ。前走・はがくれ大賞典では序盤から前向きさを見せて一気にハナへ。
今回から手綱を取る真島正徳騎手は「調教が坂路主体の門別とコース主体の佐賀ではハミ掛かりが変わるのか、調教でも少し掛かりそうな雰囲気が感じられるので、折り合い重視で調整しています」という。続けて「どんな風に乗ろうかなと、ワクワクしています」と声を弾ませたのは能力の高さを感じているからだろう。
道中リズムよく運ぶことができれば、佐賀で初タイトルを手にできるだろう。
グレイトパールもJRAで重賞2勝の高い実績を持つ。前走・はがくれ大賞典は5着だったが、大外を回って2着からはハナ、クビ、クビの僅差。550kg超えの大型馬でトビも大きいため、外目の枠が当たったことはプラスだろう。地元では馬体重がどこまで絞れるかも1つのポイントとなるが、JRA時代の衝撃的な強さをまた見たい。
ウノピアットブリオは8連勝で“佐賀版有馬記念”とも言える中島記念を制覇した。
しかし当時は格上挑戦の身で、2着グレイトパールより2kg軽い54kg。前走は4コーナーからゴール手前まで2着アドミラルティとの競り合いからなかなか突き抜けなかった点が気になるが、ひと叩きした上積みはあるだろう。
他にもスーパーノヴァ、キョウワカイザーといった重賞ウィナーが出走する。好メンバーの揃った佐賀スプリングCは4月26日18時10分発走予定。
(文=大恵陽子)