桃花賞を制したカラースキームに注目(撮影:高橋正和)
南関東の牝馬クラシック2冠目となる大井競馬場で行われる東京プリンセス賞。このレースの2着馬まで、関東オークスへの優先出走権が付与される。また2010年からは世代別の牝馬重賞シリーズ「GRANDAME-JAPAN」にも組み込まれており、こちらのポイント争いにも注目だ。
◎はカラースキーム。前走の桃花賞では、主導権を握り、最後の直線でもう一度脚を使って3着のアクアリーブルに10馬身以上の大差をつけて勝っていることを考えると、この時点で桜花賞組とは勝負付けが済んでいるという見方もできる。前走後は桜花賞をパスして、このレースを目標にじっくりと調教を積まれており、万全の態勢で臨めそうだ。同型馬テーオーブルベリーがいるが、番手からの競馬も問題ない。最後もう1度脚を使って後続をちぎったレース振りから、距離延長も問題ないはすだ。
〇にレイチェルウーズ。前走の桜花賞では、5着と人気を裏切ることになったが、道中揉まれたのも影響したのかもしれない。東京2歳優駿牝馬の上位馬は、このレースでも相性が良いことと、前走の揉まれる経験が生きれば上位争いは可能だ。
▲にアクアリーブル。前走の桜花賞は長く良い脚を使ってゴール前で差し切り、この馬の持ち味が遺憾なく発揮されたレース。母のアスカリーブルは2012年の東京プリンセス賞の勝ち馬で、血統的にもこの条件はこなせるはず。牝馬クラシック2冠と母娘制覇がかかっている。
△は先行して相手なりに堅実に走るテーオーブルベリー。
2冠目を狙う桜花賞馬のアクアリーブル、東京2歳優駿牝馬優勝のレイチェルウーズ、1月の桃花賞で圧巻の走りを見せたカラースキームをはじめとする好メンバーが顔を揃えた東京プリンセス賞は、4月28日(火)20時10分発走。
(文=佐々木祥恵)