水沢でデビューから6戦5勝のグランコージー(ユーザー提供:Gmanさん)
昨年の岩手競馬の3歳馬の3冠レースは、16年振りに復活した東北優駿(岩手ダービー)、ダイヤモンドカップ、不来方賞の順番で施行。2020年は3歳有力馬の参戦拡大の観点からダイヤモンドカップの時期が見直され、水沢競馬場で行われるダイヤモンドカップが岩手クラシックの第1弾となった。今年は準重賞から重賞に格上げになったスプリングカップを制したフレッチャビアンカら12頭で1冠目が争われる。
◎はフレッチャビアンカ。門別から南関東を経て水沢に転入。いきなり準重賞の奥州弥生賞を2着のシーサンプーターに大差をつけて圧勝した。続くスプリングカップでも2着のマルケイヘイローに6馬身差をつける快勝劇を見せ、これで転入2連勝となった。スプリングカップでは少しテンションが高かったようだが、2戦とも2着以下を大きく引き離す強い内容から、ここでも力の違いを見せつけてくれるだろう。
○にグランコージー。盛岡、水沢でデビューから6戦5勝。唯一の敗戦となった南部駒賞ではハイペースの先行争いも影響し、8着。だが寒桜賞では2着のシンボに2馬身差をつけて逃げ切って重賞勝ちを収めた。その後、船橋で1戦を挟んで水沢に再転入。南関東でも大きく負けておらず、ここはフレッチャビアンカとの一騎打ちになる可能性もある。
▲はJRAから転入初戦になるリュウノチョッパー。JRAでは8戦して掲示板が4回(3着1回、4着3回)という成績で、いきなり通用する可能性もある。
△は休み明けの前走で2着馬に10馬身差をつけて、デビュー戦以来2勝目を挙げたサンエイキングダム。他、前走のスプリングカップで2番人気で大敗したナーリーの巻き返しに期待。
2連勝中のフレッチャビアンカとグランコージーの力比べに加えて、伏兵の台頭もありそうなダイヤモンドカップは、5月3日(日)17時30分発走。
(文=佐々木祥恵)