5月2日、南オーストラリア州アデレードのモーフェットビル競馬場で二つのG1が開催された。
3歳牝馬のG1・シュウェップスオークス(芝・2000m)では、このレースまで未だに未勝利ながらも、前走のG1・ATCオークス2着が評価されて一番人気に支持されていたシドニーからの遠征馬トフィータンが人気に応えて、初勝利を見事にG1で飾った。
鞍上のD.ソーントン騎手にとっても嬉しいG1初勝利となり、州をまたぐ騎乗の際には2週間の隔離が求められるため他州の一流騎手が遠征に消極的な中、ビクトリア州から積極的に遠征した同騎手の苦労が実った格好となった。
短距離G1のTABクラシック(芝・1200m)では、アウェイゲームやサンライトといった他州からの遠征馬が人気を集める中、持ち前のスピードでスムーズに逃げた地元アデレードのベラヴェラが、逃げ粘りG1初勝利。
G1二連勝を狙ったD.ソーントン騎手騎乗のライアーは、直線で素晴らしい脚を見せたが僅か届かず2着となった。
勝ったベラヴェラの鞍上はアデレードのリーディングジョッキーのT.パネル騎手。そして管理するのは、オーストラリアへ遠征していた富田暁騎手が所属していたW.クラーケン調教師で、こちらのG1は地元アデレード勢の勝利となった。
(取材:川上鉱介)