皐月賞馬
コントレイルが、父ディープインパクト以来となる史上11頭目「無敗のダービー馬」なるかに注目が集まる31日の「競馬の祭典」日本ダービー(発走予定15時40分)。その熱狂から2時間半あとの18時10分、佐賀競馬場で「第62回九州ダービー栄城賞/2000m」が発走し、地方競馬の一大イ
ベント「ダービーシリーズ」も始まることになっている。
 令和2年度の日程を、あらためて記しておきたい。
5月31日(日)■佐賀=九州ダービー栄城賞
6月2日(火)■金沢=石川ダービー
6月3日(水)■大井=東京ダービー
6月7日(日)■盛岡=東北優駿(岩手ダービー)
6月9日(火)■名古屋=東海ダービー
6月11日(木)■園田=兵庫ダービー
6月14日(日)■高知=高知優駿
6月18日(木)■門別=北海優駿(ダービー)
 以上の通り、門別「北海優駿(ダービー)」がシリーズを締め括るスケジュールとなっている。
 その北海優駿。昨年は、後に9年ぶり史上5頭目「三冠馬」に輝いた
リンゾウチャネル(NAR
グランプリ2019/3歳最優秀牡馬)が快勝、3馬身差の2着も後に黒潮盃SII(大井)ダービー
グランプリM1(盛岡)道営記念H1(門別)を制して一気に頂点へと駆け上がった
リンノレジェンドが続くなど、振り返れば近年まれに見るハイレベルなメンバー構成だったわけだが、今年の三冠戦線は、初戦の「北斗盃H2/1600m内回り」で
アベニンドリーム(北海道2歳優秀JpnIII2着などの実績が支持され圧倒的1番人気)が激しい先行争いの末に失速し、着外に沈むという波乱の幕開けとなった。
 北斗盃は牝馬
レッドカードが混戦を断ったのだったが、北海優駿(ダービー)は舞台が外回りの2000mに変わることで、北斗盃とはまったく異なるレースの流れ、展開となる可能性が高い。しかも、昨年の
リンゾウチャネルや
リンノレジェンドのような明確な力量上位馬を判別しづらい顔ぶれになりそうということで、ダービーでは「別路線組の台頭」も十分に考えられる状況と言えるだろう。
 その「別路線組」が飛躍のきっかけを掴む可能性があるのが、きょう27日の第10レース「ふたご座特別/3歳条件1〜4-1組・1200m外回り」だ。北海優駿とは全く異質のス
プリント戦ではあるのだが、昨秋1700mの牝馬重賞ブロッサムカップH3で後の北斗盃馬
レッドカード(このブロッサムカップは2着)に迫る3着だった
ルナクレア、初年度産駒からJRA・GI馬を輩出した
リアルインパクトの牝駒
フェアリーマジック、3歳となって以降は全て1600m以上の距離に出走し2走前に1700m戦を快勝している
ダンスポケットらも駒を進めてきた。
 今後を見据え、賞金を加算しておきたい馬も多いだけに、序盤のポジション争いから激しいレースが展開されそうな「ふたご座特別」。上記3頭はじめ、ここの上位入線馬が北海優駿(ダービー)の伏兵となる可能性も十分なだけに、ぜひチェックしておいていただきたい。
(文=ひだか応援隊)