【函館スプリントSコース解説】ローカルながら高低差3.5mと起伏が激しいコース

2020年06月20日 16:12

函館芝1200m

 21日に行われる函館スプリントS(3歳上・GIII)の舞台となる函館芝1200m。このコースについて解説していく。

 函館競馬場は1周距離1627m、ゴール前直線が262mというコース。1周距離はローカルの標準ともいえるサイズだが、ゴール板の位置の関係で、ゴール前直線262mはJRA10場の芝コースの中で最も短くなっている。ローカル場=平坦という先入観を持ってしまいがちだが、高低差3.5mと実は起伏に富んでいる点に注意。

 芝1200mは向正面ポケットからのスタート。初角となる3コーナーまでは約500mと長い。スタート直後から4コーナー入口までで3.5m上り続ける形になる。そこからほぼ平坦の区間を経て、4コーナー中間地点から残り100m地点までで1mほど下る。ラスト100mはほぼ平坦。

 スタートから上りが続くタフなコースだが、最後の直線が下りになるというレイアウトのため、前に行った馬の踏ん張りが利く点が特徴だ。

 函館スプリントSは1回函館開催の4日目。1回函館は全日にわたってAコースを使用する。函館競馬場は洋芝なので、時計を要し、コース巧者の活躍が目立つコースだ。ただし、過去5年の函館スプリントSの勝ちタイムは古い順に1.08.3、1.07.8、1.06.8、1.07.6、1.08.4。昨年、時計を要しているのは飼料サプリメントの中から禁止薬物が検出された問題で6頭が競走除外となり7頭立てとなった影響が大きく、基本的には高速化が進んでいると考えて良いだろう。17年には1分6秒台という、従来の函館では考えられない高速決着となった。

 道南に位置する函館競馬場は、梅雨前線の影響を受けて馬場が悪化しやすい一方で、天候が良ければ気温も上がる時期なので芝の生育は活発となる。時計が読みにくく、ブレ幅も大きい点に注意が必要だ。

 昨年の開幕初日に行われた芝1200m(2勝クラス)が1.08.6で今年は同条件で1.07.9。この比較からも、良好な馬場状態で時計が出ていることが分かる。これまでの函館スプリントSは開幕週に設定されていたが今年は2週目となる。とはいえ、前記の通り、芝の状態は良好で、1分7秒台の決着になる可能性は高そうだ。

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。