短距離で安定した成績を残しているカプリフレイバー(撮影:高橋正和)
2011年に新設された3歳限定のスプリント重賞で、今年で第10回目を迎える。このレースの1着馬に習志野きらっとスプリントの優先出走権を、2着までに入った馬にはアフター5スター賞の優先出走権が与えられる。今年は優駿スプリントトライアル優勝のカプリフレイバーら、16頭で争われる。
◎カプリフレイバー。優駿スプリントトライアルを勝ってここに臨んできたが、デビュー以来、1000m、1200m戦と4戦負けなしで、敗れたのは3走前のマイル戦(アジュディミツオー・メモリアル)5着のみと、短距離では実に安定している。初の右回りだった前走は、多少外に張り気味ではあったが、1度使ってコース慣れも見込めるし、信頼していいだろう。
○にコーラルツッキー。ここ2戦は1400mのユングフラウ賞6着、1600mの東京2歳優駿牝馬7着と掲示板を外しているが、昨年10月には1200mのエーデルワイス賞を勝っているように、この馬にとって距離短縮はかなりプラスに働く。あとは休み明けがどう出るかがカギだろう。
▲ボンボンショコラ。前走は水沢の留守杯日高賞では、のちに門別の北斗盃を優勝したレッドカードに2馬身差をつけて優勝。スピードは上位だけに、あとは単騎でスンなり行ければ面白い。
△は4頭。持ち時計がメンバー中1番速いミチノギャングは、内枠が心配だがスムーズな競馬ができれば。あとはトライアル2着のファルコンビークとトライアル3着のインペリシャブル。ストーミーデイのトライアルは感冒で競走除外となっている点が気になるが、実績では上位。
スプリント戦では底を見せていないカプリフレイバーの相手探しの一戦となりそうな優駿スプリント。6月23日(火)、20時10分発走。
(文:佐々木祥恵)