南部駒賞を制したティーズアライト(岩手県競馬組合提供)
盛岡競馬の2歳重賞「第52回南部駒賞」(
ワールドプレミア賞)は11日、12Rで行われた。ホッカイドウ競馬所属の7番人気
ティーズアライト(牡=小野望、父
スマートファルコン)が逃げ切り、重賞初制覇を決めた。
鞍上の高松亮(39)は「大外だったのでテンからちょっと気合を入れて、逃げる形になったらそれでもいいという指示。スタートは凄く速くて、ちょっと物見をして内に入れるのに少し手間取ってしまったけど、そこからはしっかりと集中して走ってくれました。馬の気を抜かさないようにという気持ちだったのでペースとか他の馬とかがというよりは、自分と馬とのコンタクトを大事に。気を抜くことなく直線に向いてくれたのであとは祈る気持ちで追っていました。1600メートルを楽をせず最後までしっかり走ってくれたのは本当に馬に力があるからだと思います」と振り返った。
一方、管理する小野望師(53)は「レース前の指示としては行けるものなら行ってほしい。ハミを外さないでレースをしてほしい。馬が遊ばないようにハミを外さないで、ということでしたが、それを高松騎手が本当にうまく守ってうまく乗ってくれました。それが勝因だと思います。ここで獲れて本当に良かったですし、お母さんも3歳になってからも走っている馬でしたから、この子もそんな感じでどんどん走るようになってくると思いますね。この後は南関東に移籍します。お母さんもそうでしたし、きょうだいもみなそうなんですけども、大井の嶋田(幸晴)調教師にお世話になる予定です」と語った。