若きホープ森一馬騎手とスプリングボックスに期待だ(ユーザー提供:御簾圓道さん)
明日は小倉競馬場でJ・GIIIの小倉サマージャンプが行われる。夏恒例のジャンプ重賞で、過去には障害重賞8勝・コウエイトライ、オジュウチョウサンの名ライバル・アップトゥデイト、マーチS勝ち馬・ソロルなどが制覇してきた。今年は14頭立てで行われる。
小倉競馬場はローカル競馬場ながら固定障害が設置されており、その高さ1.4mは京都や阪神と変わらない。そのため、ある程度の飛越の上手さが求められるだろう。また、襷コースがあるため、ここでのポジション争いなど騎手同士の駆け引きも見どころだ。
中心はスプリングボックス。3走前の京都ハイジャンプこそ前半の障害で着地時に躓いて落馬・競走中止したが、ここ2走は安定した飛越。前走・東京ジャンプSではダートコースを横切って芝コースに入るコーナーを最内で上手く立ち回る器用さも感じられた。鞍上の森一馬騎手は昨年のJRA賞最優秀障害騎手に輝いた若きホープ。人馬ともに期待がかかる。
マイネルレオーネは2走前に障害オープン初勝利。オープン入り後は2着4回、3着1回、5着以下4回と惜敗のレースも多かった悔しさを晴らすかのような8馬身差の圧勝だった。これまでは最後に差してくるレースもあったが、この時は早め先頭からリードを広げる形。重賞初挑戦となった前走・京都ハイジャンプは勝ち馬からは離されたものの4着。小倉と同じく固定障害&襷コースのある福島で勝利実績があるし、平地で4勝を挙げた脚力も魅力だ。
タガノグルナは障害初戦だった2走前を勝ち、前走・三木ホースランドジャンプSは逃げて3着。途中、襷コースの出口付近で後続馬に並びかけられるシーンもあったが、再び2番手以降を離して逃げると、最後も粘りに粘ってオープン初戦ながら結果を残した。気分よく行けなかった場合にどうなるかだが、重賞初挑戦となるここで上位に食い込んでも不思議はない。
トゥルーハートは半年ぶりの実戦だが、昨秋の阪神ジャンプSで4着と重賞でも上位に食い込む馬。また、前走・東京ジャンプSのゴール前、鋭く追い込んできたマンノグランプリや、サウスオブボーダー、ハルキストン、シゲルロウニンアジなども気になる存在。
小倉サマージャンプは明日29日小倉8R、13時40分発走予定。
(文:大恵陽子)