春に制した東北優駿に続き、このレースで2冠制覇を目指すフレッチャビアンカ(写真提供=岩手県競馬組合)
1969年創設の伝統ある一戦。52回目を迎える今年は、来月のダービーグランプリへのステップレースとして施行されるため、このレースが岩手3歳牡馬路線の3冠最終戦となる。
過去10年の勝ち馬は1番人気[7-1-1-1]と信頼度は高い。3連単配当も2015年の6ケタ配当以降、比較的落ち着いた配当になっているだけに、力のある人気馬が順当に上位争いを演じると考えて良さそうだ。
盛岡ダート2000mは序盤から折り合い重視となり、道中の隊列も早めに落ち着くケースが多い。そのため逃げ、先行脚質の連対率が非常に高く、追い込むタイプにはつらい条件となっている。
意外なところでは2006年のオウシュウクラウン以降、盛岡所属馬の優勝がないというデータもあるが、今年はピアノマン、グランコージー、グランメガスマイルと戴冠に手が届きそうな3頭がスタンバイ。久々に盛岡勢が美酒を浴びることができるかにも注目したいところ。
2冠を目指すフレッチャビアンカ、グランコージーにやまびこ賞上位馬ピアノマン、グランメガスマイル、そして転入初戦テンカビト、アーリンアーリンと少頭数ながら上位の能力値は拮抗。注目の不来方賞は9月6日(日)、18時10分発走。
(文=競馬専門紙『岩手エイカン』千田正明)