12日に中山競馬場で行われる紫苑S(3歳・牝・GIII・芝2000m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、新潟競馬場で代替開催された2014年はデータの集計対象外とした。
過去10年で最多となる5回の馬券絡みがディープインパクト。次点で3回のシンボリクリスエスが続き、2回がハービンジャー、ルーラーシップ、ゼンノロブロイ、キングカメハメハとなっている。
ルーラーシップ産駒は「1-1-0-5」。昨年はパッシングスルーとフェアリーポルカがハナ差で1・2着となるほか、一昨年のパイオニアバイオも4着とはいえ3着とはタイム差がなかった。今年はクロスセル、パラスアテナの2頭が出走予定。
ディープインパクト産駒は「2-2-1-15」。12年パララサルー、16年ビッシュ、と2頭の勝ち馬を出しているが、勝ち馬2頭を含めて3着以内に好走した5頭のうち4頭が1人気の支持を集めていた。残る1頭も16年ヴィブロス(3人気2着)なので、人気薄の激走には期待しづらいかもしれない。今年はマジックキャッスル、ラヴユーライヴ、エバーマノ(抽選対象)、トラストワージー(抽選対象)の4頭が特別登録。
初出走となるゴールドシップ産駒は上位人気と目されるウインマイティーほか、フェルマーテ(抽選対象)が特別登録。父は同コースで行われた12年皐月賞を制しているが、意外にも産駒は未だ勝利実績がない(同産駒のコース成績は「0-5-0-27」)。
同じく初出走となるエピファネイア産駒は、シーズンズギフト、スカイグルーヴ、フラワリングナイト(抽選対象)、ベデザンジュ(抽選対象)の4頭が特別登録。父系祖父シンボリクリスエスの産駒が3勝を挙げている実績からも注目に値する種牡馬となりそうだ(同産駒のコース成績は「4-4-2-16」)。