前走金沢「読売レディス杯」に次ぐ遠征での重賞2連勝めざすアークヴィグラス、世代別牝馬重賞シリーズ「グランダム・ジャパン(GDJ)2020」古馬シーズンで“女王争い”暫定トップに立てるか。そして夜の門別では、2歳牝馬の1600m重賞「第20回フローラルカップH3」が行われます。
まずは遠征馬情報。名古屋競馬11R(発走16時20分)で行われる古牝馬の地方全国交流重賞「第14回 秋桜賞SP1/1400m」に、ホッカイドウ門別からアークヴィグラスが参戦します。3馬身差圧勝の前走に続き、手綱は金沢の名手・吉原寛人騎手(今回は斤量56)ということで、GDJ重賞2連勝での獲得ポイント暫定1位(この秋桜賞を勝利すれば15ポイント加算、獲得計30ポイントとなり「暫定首位」に)を目指します。
前走8月18日の金沢「読売レディス杯」に続く長距離輸送ですが、小野望師によると、金沢からの帰りも大きな馬体減りやトラブルなどはなく、この中間も師の青写真通りの調整過程で来られたそう。前走時と同様「納得いく状態でレースに臨めます」とのことですが、11頭立てだった前走の8枠10番から、今回同じ11頭立ての2枠2番と対照的な枠順となったことで「立ち回りは考えていますが、とにかくゲートを決めてもらって。そこさえクリアできれば、しっかり頑張ってくれるはず」と話してくれました。
前走の勝ちっぷり等から、今回の秋桜賞でもかなりの支持を集めるのは間違いないところ。しっかり勝ち切って、次戦に予定しているという大井・レディスプレリュードJpnII(10月8日・1800m。GDJ2020古馬シーズン最終戦)でクオリティスタート(門別・角川秀樹厩舎。16日時点で地方馬の獲得ポイント首位)との「門別馬決戦」に持ち込んでほしいと思います。
名古屋の古牝馬決戦を堪能した後はぜひ、門別グランシャリオナイターの2歳牝馬重賞でお楽しみを。メイン(最終)12Rの「第20回フローラルカップH3/1600m内回り、JBC協会協賛『タリスマニック』賞。発走20時40分」は、前走の牝馬1000m重賞「第7回フルールカップH3」を鮮やかに差し切ったマーサマイディアはじめ、全10頭がその中距離適性を競います。
重賞勝ち実績で優位に立つマーサマイディアですが、距離経験は1200m迄で初の中距離戦への適性は未知の部分があるのも確か。既にこの1600mで、牡馬相手のオープン連対や入着など上位実績を残しているケープホーン、サブルドール、モリノオーシャンらが「経験値の高さ」を武器に重賞初Vを飾るシーンも十分に想定できそうな一戦です。まだまだ戦歴の浅い2歳牝馬だけに、もちろん、その他伏兵陣の激走も大いにあり得るだけに「高配当狙い」のスタンスで挑んでいただいても面白いかもしれません。
昼も夜も、門別牝馬勢の活躍から目の離せない一日となりそうなきょう17日。存分にお楽しみいただければ幸いです!
(文:ひだか応援隊)