3着以内に入れば秋華賞への優先出走権が得られるステップレースで、過去アパパネやジェンティルドンナ、メイショウマンボらがこのレースをステップに秋華賞を制している。だが、今年はレース史上初の中京開催。このレースはともかく、秋華賞との関連性は疑問だ。毎年、オークスの上位組と夏の上がり馬という図式になっているが、今年は左回りに対する適性に加え、瞬発力勝負になりやすい京都競馬場ではなく、持久力が問われる中京競馬場に対する適性も加味して考えたい。
◎フアナはフローラS3着馬。2着ホウオウピースフルにクビ差及ばすオークスへの出走権利を取ることができなかったが、当時、未勝利戦を勝ち上がったばかりのタイミングということと、勝ったウインマリリンがオークス2着だから価値は高い。一息入れて挑んだ前走の小倉1勝クラスは28キロの馬体重増で快勝。心身の成長を窺わせた。使われている強みも加味して本命に推す。
○クラヴァシュドールはオークス3番人気。2歳時のサウジアラビアRCではサリオスと一騎打ちを演じ、阪神ジュベナイルフィリーズ3着を経て、チューリップ賞2着と牝馬クラシック戦線の中心にいた馬だ。オークスでも最後の直線で見せ場を作っており、着順から受ける印象ほど負けていない。
▲デゼルはオークス2番人気。3月15日の未勝利戦でデビューし、5月のスイートピーSを勝ってオークスに駒を進めたものの11着。さすがにキャリア不足を露呈してしまった格好だ。それでもスイートピーSで見せた32秒5の末脚は3歳春の牝馬としては超A級。ディープインパクト産駒で、母は仏国の2冠牝馬。長い目で見たい1頭だ。
△リアアメリアは阪神ジュベナイルフィリーズ1番人気でオークス4着馬。ゲートに不安定さを残す馬だが、昨年のアルテミスSでは33秒0の末脚で他を圧している。母リアアントニアは繰上げ優勝とはいえブリーダーズCジュベナイルフィリーズ優勝馬で血統レベルも高い。フラワーC優勝に敬意を表して△アブレイズと、使われるごとに馬体重を増やしてきている△ラインオブダンスを抑えておきたい。