大井から挑戦予定2戦2勝のカイカセンゲン(撮影:高橋正和)
先週22日(木)に行われた「JBC出走馬選定委員会」で、11月3日(祝・火)にTCK大井競馬場、および馬産地日高の門別競馬場で開催される第20回JBC競走の選定馬、および補欠馬が決定。当日の門別「第9競走」(同日は全11レース制)で行われる新設の「第1回JBC2歳優駿/1800m外回り。発走予定17時50分」に選定された地方所属馬は大井1頭、北海道(門別)8頭の合計9頭で、その詳細は下記の通りです。
<大井所属馬>
・カイカセンゲン 牝2 藤田輝信きゅう舎 負担重量54キロ
<北海道(門別)所属馬>
・オタクインパクト 牡2 櫻井拓章きゅう舎 負担重量55キロ
・ギガキング 牡2 田中淳司きゅう舎 負担重量55キロ
・サハラヴァンクール 牡2 林和弘きゅう舎 負担重量55キロ
・シビックドライヴ 牡2 田中淳司きゅう舎 負担重量55キロ
・トランセンデンス 牡2 田中淳司きゅう舎 負担重量55キロ
・ノットリグレット 牡2 田中淳司きゅう舎 負担重量55キロ
・ブライトフラッグ 牡2 角川秀樹きゅう舎 負担重量55キロ
・ラッキードリーム 牡2 林和弘きゅう舎 負担重量55キロ
大井から挑戦予定のカイカセンゲンは、8月1日デビューで2戦2勝の高素質牝馬。その母カイカヨソウは2012年に門別でデビュー、新馬(JRA認定フレッシュチャレンジ競走)から3連勝で「ブリーダーズゴールドジュニアカップ」「フローラルカップ」を制覇。続く4戦目「北海道2歳優駿JpnIII(JBC2歳優駿JpnIIIの前身)」でJRAアルムダプタの3着に敗れ初の敗戦となったものの、船橋転入初戦で臨んだ東京2歳優駿牝馬SIでケンブリッジナイス以下を破って優勝。NARグランプリ「2歳最優秀牝馬」のタイトルこそ同年のエーデルワイス賞JpnIIIを制したハニーパイに譲ったものの、3歳時も東京プリンセス賞SI、ロジータ記念SIを制するなどの大活躍。いまも記憶されているファンの皆さんも少なくないのでは、と思います。そんな大活躍牝馬の仔が、この「JBC2歳優駿JpnIII」に出走予定というのも、生産界が主導して開催される「JBC競走」の意義をフィーチャーしてくれる話題の一つと言えそうです。
そして、8頭が選定された地元・門別勢は重賞勝ち馬・上位入線馬がズラリ。前走、遠征の鎌倉記念を息の長い末脚で力強く差し切ったリーチこそ「全日本2歳優駿JpnI」に直行予定で回避となりましたが、前哨戦のサンライズカップH1で速い流れを押し切ったシビックドライヴはじめ、サッポロクラシックカップH2でそのシビックドライヴやトランセンデンス、ノットリグレットらを抑え込んで重賞初Vのラッキードリーム、“夏の暫定王者決定戦”ブリーダーズゴールドジュニアカップを逃げて押し切ったブライトフラッグ、2連勝中のオタクインパクトら「令和2年度の馬産地ホッカイドウ競馬」を代表する2歳有力馬の大半が挙って挑戦する舞台となります。
11月3日(祝・火)の門別9R「JBC2歳優駿JpnIII」の発走時刻は「17時50分」です。通常のメイン競走の発走時刻とは大きく異なりますので、何とぞご注意ください!
(文:ひだか応援隊)