【東京スポーツ杯2歳S予想】ジャスタウェイ産駒ダノンザキッドに期待

2020年11月23日 06:05

 重賞に格上げされる前からクラシックを目指す馬たちにとっては注目度の高かったレースで、とくに大目標であるダービーを前に東京競馬場を経験させたい関西馬にとっては重要な位置に置かれている。

 過去10年の優勝馬のうちダービー馬が3頭ほか、皐月賞馬が1頭で、皐月賞2着馬が1頭。出走馬にまで枠を広げればさらにダービー1頭と、ダービー2着馬の名前を見つけることができる。毎年、少頭数で行われることが多く、今年も10頭立てだが、必見だ。過去10年で1〜3番人気馬は7勝2着6回3着3回。1番人気に限っても5勝2着1回3着1回と堅調傾向が続いている。

 今年はとくにまだ子供っぽさが抜けきらないまま勝ち上がってきた馬が多いように感じる。今時期の2歳馬なので子供っぽさが抜けないのは成長の余地がある証のようなもの。その分楽しみともいえる。

 ジャスタウェイ産駒の◎ダノンザキッドの母は仏重賞勝馬。半兄には重賞でも入着を重ねている現役馬ミッキーブリランテがいる血統で、セレクトセールでは1億円(税別)の評価を受けた馬だ。6月のデビュー戦は、好位で折り合うと、最後はあっさり突き放して3馬身差。2着馬も、3着馬も直後のレースで勝ち上がるなどレベルの高い1戦だった。今回のメンバーの中では比較的大人びたレースをして勝ち上がってきた。しっかりと間隔を空けて、ここへと挑んできた以上、しっかりとクラシックの出走権利を得ておきたいところだ。

 4頭がエントリーしてきたドゥラメンテ産駒の中で注目したいのは○ジュンブルースカイだ。スタートが下手というわけではないのだが、馬なりのポジションから過去2戦は出走メンバー最速の上がりを繰り出してきた。JRAでは勝ちきれなかった母だが、それでも2着1回3着1回。その祖母はアルゼンチン1000ギニー優勝馬で、自身はダービー馬マカヒキの母ウィキウィキの半妹という血統。レースキャリアを積みながら、まだまだ力を付けていきそうな雰囲気を感じる。ドゥラメンテとの配合でサンデーサイレンス3×3のクロスにも注目したい。

 同じドゥラメンテ産駒の▲ドゥラヴェルデも同様だ。新潟競馬場のデビュー戦はあおるようなスタートから中団のインで我慢して、最後は口向きの悪さを見せながらも勝ちきった。曾祖母メーサーフは愛国1000ギニー優勝馬で、祖母はイタリアの重賞勝ち馬。母の父に入るシロッコはドイツの名血でブリーダーズCターフに勝っている。この馬も本格化はもう少し先になりそうだが、そのレースぶりは注目だ。

 △プラチナトレジャーの末脚も侮れない。札幌でのデビュー戦は若さあふれる内容で伸びを欠いたが、直線勝負に徹した前走では驚くような決め脚を発揮した。母は紫苑S2着で、曾祖母はシンコウラブリイ。まだ粗削りとはいえ、先々に期待を抱かせる1頭だ。

 △レインフロムヘヴンの2戦もまだ子供っぽさが抜けないものだったが、それでも結果を残していることを評価したい。半兄にアクションスターがいる血統で、母は米国キャッシュコールマイル優勝馬。もともと持っている素質は高そうな1頭で、レースを覚えてくれば楽しみが広がる。

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