3日、クイーン賞(JpnIII)が船橋競馬場で開催。昨年は大井所属の
クレイジーアクセルが、地方馬として8年ぶりに同レースを制覇。ダート
グレード競走常連の
サルサディオーネを筆頭に地方勢の連覇に期待がかかるなか、対するJRA勢のメンバーは、能力実績ともに拮抗。ハンデも加わり、馬券的妙味を含んだ師走の牝馬交流重賞を斎藤修が展望する。
「中央から大井に移籍して今年4月のマリーンCを逃げ切ったのが
サルサディオーネ。何が何でもというタイプだけに同型がいると厳しいが、単騎マイペースで逃げられれば強い。
今回、
ステラモナークがよほど主張してこなければ単騎で行けそうなメンバー構成で、再度の期待はできそう。トップハンデとはいえ、55kgはマリーンCを逃げ切ったときと同じ。船橋コースは5戦して2勝、2着2回。着外だったのは日本テレビ盃で牡馬の一線級が相手だっただけにこれは参考外。今回は中央勢4頭、いずれも
グレード勝ちがないというメンバーだけに、得意のコースで
グレード2勝目を狙う。
マリーンCで
サルサディオーネの2着だった
メモリーコウは、そのときより1kg軽くなっての54kgなら逆転も狙えそう。そのマリーンCを含め、地方での牝馬ダート
グレードで4戦していずれも4着以内と常に善戦しているだけに、メンバーに恵まれたここならチャンスは十分。
アッシェンプッテルはオープンに昇格して4戦。平安Sこそ13着だったが、その後のオープン特別は5、4、3着。その実績で今回牝馬同士なら十分勝負になる。ここまで4勝のうち3勝が1800mで、コーナーのゆったりした船橋コースだけに能力を発揮できそうな舞台だ。
今年のエンプレス杯で8番人気ながら2着に好走したのが
ナムラメルシー。その後のダート
グレード競走では着外続きだが、前走シンデレラマイル
トライアルでは、JBCレディスクラシックで4着だった
ダノンレジーナにコンマ4秒差の3着。昨年のクイーン賞では6着だったが、ハンデ52kgならあらためて期待してもよさそう。
シネマソングスはここまでダート
グレード競走3戦で結果が出ていないが、メンバーが軽くなったここなら上位争いのチャンスもありそう。
パールデューは2勝クラスを勝ったまでだが、ここに来ての連勝の勢いと51kgのハンデなら上位争いの可能性も」
(文=斎藤修)
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