Wコースで追い切ったワープスピード(右、馬上は菅原明良騎手)(カメラ・荒牧 徹)
◆第59回ステイヤーズS・G2(12月6日、中山・芝3600メートル)追い切り=12月3日、美浦トレセン
昨年豪州G1・2着の
ワープスピード(牡6歳、美浦・高木登厩舎、父
ドレフォン)が3日、美浦・Wコースで最終追い切りを行い、力強い脚さばきで復活をアピールした。
3週連続で菅原明が手綱を執り、
マイネルモーント(5歳オープン)から半馬身先行する形。道中はしっかりと折り合いがついて最後の直線に向くと、内から僚馬が迫るとさらに加速し、結局、最後まで抜かせず。手綱は動かないまま半馬身のリードを保ち6ハロン86秒1―12秒1をマークした。高木調教師は「追い切りは良かったと思います。先週からだいぶやる気が出てきたし、これでダメなら仕方ないというぐらいの状態」と太鼓判を押した。
一昨年の4着馬は、昨年のダイヤモンドS3着、阪神大賞典2着とあと一歩のところまでいきながらも、重賞タイトルに手が届いていない。同年の豪州・メルボルンC・G1(芝3200メートル)では最後の直線で鋭く末脚を伸ばし0秒1差の2着と、世界の舞台で改めて地力の高さを証明した。
近走は不振が続くが「じっくり構えて上がっていく競馬をしたいと思っている。距離は問題ないし、力はある馬なので」とトレーナー。世界を沸かせた鞍上との再タッグで初タイトルをたぐり寄せる。