20日、中山8R・4歳上500万下(ダート1200m)で柴田善臣騎手騎乗のカフェリバティー(牡5、美浦・松山康久厩舎)が優勝。これにより父サンデーサイレンス産駒JRA通算2600勝を達成した。これは2位ノーザンテーストの1757勝を大きく上回るJRA歴代1位の記録となる。
サンデーサイレンス(1986年生)は父Halo、母Wishing Well(その父Understanding)という血統。89年ケンタッキーダービー、プリークネスS、BCクラシック(いずれも米G1)を制すなど、14戦9勝の成績を収めて種牡馬入り。90年に輸入され、翌91年から種牡馬としてのスタートを切った。初年度からフジキセキやジェニュイン、タヤスツヨシ、ダンスパートナーといった活躍馬を輩出し、95年以来12年連続でリーディングサイヤーに輝いている。さらに、ステイゴールド(01年香港ヴァーズ)、ハットトリック(05年香港マイル)、ハーツクライ(06年ドバイシーマクラシック)と3頭の海外G1馬も送り出している。また03年にはスティルインラブが史上2頭目となる牝馬三冠を達成。05年にはディープインパクトが無敗の三冠馬に輝いた。この他にも、ダンスインザダーク(96年菊花賞)、スペシャルウィーク(98年日本ダービーなど)、マンハッタンカフェ(01年菊花賞、02年天皇賞・春)、ネオユニヴァース(03年日本ダービー、皐月賞)、ゼンノロブロイ(04年有馬記念)、ビリーヴ(02年スプリンターズS、03年高松宮記念)や、ゴールドアリュール(03年フェブラリーS)など、芝・ダートや距離を問わず、多数のGI馬を世に送り出している。JRA重賞は、20日現在で通算284勝(GI・67勝)を挙げている。なおサンデーサイレンスは02年8月19日に蹄葉炎のため死亡。現4歳世代が最後の産駒となる。