21日に小倉競馬場で行われる小倉大賞典(4歳上・GIII・芝1800m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる9回の馬券絡みはディープインパクト。次点で3回のキングカメハメハとダイワメージャーが続く。産駒が2回以上の好走実績を持つ種牡馬は上記3頭に限られる。
ディープインパクト産駒は「3-4-2-10」。昨年は1着カデナ、2着ドゥオーモ、3着ジナンボーと1〜3着を独占。14年ラストインパクト、16年アルバートドック含めて勝ち馬は上位人気馬に限られるが、15年ダコール(11人気3着・7歳)、17年ヒストリカル(8人気2着・8歳)、20年ドゥオーモ(10人気2着・7歳)と高齢の伏兵たちが波乱の立役者となっている。今年はカデナ、ドゥオーモと昨年の1・2着馬が出走予定。
キングカメハメハ産駒は「1-1-1-11」。13年ヒットザターゲットが6人気で勝利するほか、14年2着カフナは8人気、18年3着スズカデヴィアスは4人気、と中穴人気の好走が目立つ。ただし、出走馬の大半が4人気以下となり、1〜3人気に推された馬は11年コスモセンサー(3人気13着)、14年アロマティコ(2人気5着)の2頭に限られる。今年は上位人気を担うボッケリーニほか、ヴァンランディ(抽選対象)が特別登録。
また、今年はキングカメハメハの孫世代として、ロードカナロア産駒のアールスター、パンサラッサ(除外対象)、ルーラーシップ産駒のディアンドル、フェアリーポルカ、ヴァンケドミンゴが特別登録。ルーラーシップ産駒は1勝クラス、2勝クラスが中心とはいえ、特別戦で「2-2-4-9」複勝率47.1%と高い数値を記録している。