28日、京都競馬場で行われた京都牝馬S(4歳上牝、GIII・芝1600m)は、岩田康誠騎手騎乗の1番人気
ディアデラノビア(牝5、栗東・角居勝彦厩舎)が中団からレースを進めて直線馬群を割って抜け出し、8番人気
ウイングレットに4馬身差つけて快勝した。勝ちタイムは1分33秒0(良)。さらに1/2馬身差の3着には3番人気
アグネスラズベリが入った。
勝った
ディアデラノビアは、父サンデーサイレンス、母は98年亜ダービー、亜オークス(共に亜G1)を制した
ポトリザリス(その父Potrillazo)という血統。半弟に今年の若駒S(OP)2着で、JRA現1勝の
クルサード(牡3、栗東・角居勝彦厩舎、父ダンスインザダーク)がいる。
04年12月に2歳新馬、白梅賞(500万下)を連勝してクラシック候補に名乗りを上げるが、チューリップ賞(GIII)、フィリーズR(GII)で桜花賞(GI)の権利を取ることができず、オークス(GI)へと路線を変更。05年フ
ローラS(GII)を快勝して臨んだオークス(GI)でも3着に入るも、左前膝を剥離骨折して休養を余儀なくされる。06年1月に戦線に復帰してからは、マイラーズC(GII)、ヴィクトリアマイル(GI)、オールカマー(GII)、府中牝馬S(GIII)、エリザベス女王杯(GI)で5連続3着と安定した走りを続けるも勝ち切れない競馬が続いた。前走は香港C(香G1)に遠征したが、後方追走から伸びず7着に敗れた。今回の勝利で05年フ
ローラS(GII)以来1年9か月ぶりの重賞勝利となった。通算成績16戦4勝(うち重賞2勝、海外1戦0勝)。
鞍上の岩田康誠騎手は
アドマイヤオーラで制したシンザン記念(GIII)に続くJRA重賞制覇で今年2勝目(通算6勝)。管理する角居勝彦調教師は
ウオッカで制した昨年の阪神JF以来の重賞制覇で、通算では16勝目となった。なお、このコンビは昨年のメルボルンC(豪G1・芝3200m)
デルタブルースで優勝している。