角居師、勇退「悔いはない」 シーザリオ訃報にはショック隠せず

2021年03月01日 08:00

 騎手に囲まれる角居師(左から4人目)=撮影・石湯恒介

 28日をもって角居勝彦調教師(56)=栗東=ら8人の調教師が引退、勇退した。

 やり切った。最後のレースとなった日曜阪神9Rのワイドソロモンは7着。角居師は、別れを惜しむ弟子の吉岡師、ともに栄冠をつかんだ武豊、福永の両騎手から花束を受け取り、優しい笑みを浮かべた。「一緒に競馬サークルで頑張った仲間が(勇退を)惜しんでくれたのはうれしかったです。悔いはないです」と誇らしげに言い切った。

 ただ、厩舎の象徴でもあったシーザリオの急死には表情を曇らせた。27日夜に訃報を知り、「え?という感じでした。心配な話は聞いてなかったので。僕の引退に合わせるように死んで…。久々にこたえました」とショックを隠せなかった。

 今後は故郷の石川県で家業の天理教を継ぎ、引退馬のサポートも続ける。「ローカル(地方)で馬の面倒を見ながら仕事ができる。そんな手本みたいな形になれば」。まだ、56歳。これからは新たな立場で人と馬を支える。

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