関東オークスを制した舞台で巻き返し狙うレーヌブランシュ(撮影:高橋正和)
4日(木)に川崎競馬場でエンプレス杯(JpnII)が行われます。このレースは、4歳以上牝馬限定の地方交流重賞。古馬牝馬の中距離路線は、このレースからブリーダーズゴールドC、レディスプレリュード、JBCレディスクラシック(今年は金沢1500m)と大一番まで続いていきます。今年は、TCK女王盃上位馬が揃って参戦してきました。
中央馬の注目は、TCK女王盃を勝って重賞2勝目を挙げたマルシュロレーヌ。JBCレディスクラシックは、高速馬場や連戦の影響が出たのか圧倒的人気で3着(単勝1.3倍)。そこから間隔を空けて良馬場だったTCK女王盃では、本来の走りを見せて勝利。川崎コースに対応できるかが課題になるが、力を出せれば当然上位にいる1頭。
1戦ごとに1着馬との着差を縮めてきているTCK女王盃2着レーヌブランシュ。前走は、3番手から積極的な競馬で1/2馬身差。斤量差は小さくなって着差を縮めているので、成長を感じる走り。関東オークスを勝った舞台で逆転を狙う。
牝馬地方交流重賞路線の古豪の8歳馬プリンシアコメータ。TCK女王盃は、内枠でもまれるのを嫌って逃げる競馬で3着。去年はハイペースで失速したが、2年前の勝ち馬。前で流れに乗れば、まだまだ上位争い可能。
JBCレディスクラシック2着マドラスチェック。TCK女王盃は、13kg増が影響したのか4着。でも、JBCレディスクラシック2着やレディスプレリュード2着で力がある事は証明済み。大井巧者感はあるが、3歳時に関東オークスでは2着でコース実績はある。
地方馬の注目はJBCレディスクラシック4着ダノンレジーナ。近2走は、単勝1.4倍の人気にしっかり応えて連勝。距離対応が課題にはなるが、まだ伸びしろを感じる。
去年からお馴染みと感じるメンバーだが、現状の古馬牝馬の中距離路線の上位馬が揃っているとも言える。TCK女王盃や去年のJBCレディスクラシックの大井1800mから川崎2100mに替わるので、距離・コースの適性判断が重要なレースになっています。
(文=nige)